音楽を主食とする化物ブログ

 

                                       視聴したアルバムを図々しくちょい辛口で批評したりします

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岡村靖幸「家庭教師」(1990) レビュー 

家庭教師

日本のシンガーソングライター、岡村靖幸より4thアルバムの「家庭教師」を紹介します。


岡村氏は1986年にデビューし、現在でも現役を貫いています。途中、覚せい剤で何度か捕まったり怪我をして長期入院したりと波乱万丈な活動休止を受けていますが、それでも今なお多くの根強いファンがいるところを見るに、そのカリスマ性とシンガーソングライターとしての実力は確かなものであると強く感じさせますね。

そんな岡村氏のアルバムで今回紹介するこちらのアルバムは、岡村氏の一つの通過点のような作品です。岡村氏は1stから今作までのアルバムは立て続けに発表していましたが、今作から5thまでの発表まで5年の歳月がかかっていて、以降寡作の時期に入ってしまいます。つまり勢いがあった時の最後の作品というわけですね。

余談ですが、今作を当時岡本氏の親友であった尾崎豊氏に聴かせたところ、「気持ち悪い」と一言言われたという逸話があったそうで。今作を聴いた後だとなんとも愉快な話だと思います。


[全曲レビュー]

1. どぉなっちゃってんだよ  ★★★★☆

1曲目から個性全開のファンキーなナンバー。ダンサブルなリズムとサビのキャッチーなメロディが中毒を煽ります。サビのフレーズが特に面白いですね。

2. カルアミルク  ★★★★☆

一転してバラード調。タイトな鍵盤の音が歌声に磨きをかけている感じがして良いですね。そしてやはりメロディーと歌詞がなんとも心地の良い哀愁が漂っていて好きです。名曲。

3. (E)na  ★★★★

「カッコイーナ」と読みます。陽気なご機嫌ナンバー。楽器もボーカルも跳ねるような印象を感じさせて楽しい曲です。PVが逸品。

4. 家庭教師  ★★★★

タイトル曲にして今アルバムで一番ぶっ飛んだ楽曲。ブンシャカピャーピャーと奇妙なスキャットが全体に盛り込まれていて賑やかな前半。後半は丸々語りという構成。語りの内容はとても性的で人に薦めるのを躊躇ってしまうほどの淫猥さ。尾崎氏の一言にも納得です。

5. あの娘ぼくがロングシュートを決めたらどんな顔するだろう  ★★★★☆

爽やかな1曲。Bメロからサビにかけての開放感が気持ちいいですね。岡村氏の楽曲は、早熟と言われていただけあって作りこまれて老成しているといった感想を多々持ちますが、この楽曲は逆に若くて瑞々しい感性だからこそできたのだろうなと思わせられますね。

6. 祈りの季節  ★★★

アダルティーな雰囲気が漂うジャジーな1曲。少子高齢化の問題提起をした歌詞がわかりやすく印象的。

7. ビスケット Love  ★★★☆

ミドルテンポでまったりとした1曲。子供の合いの手が柔らかい印象を与えます。こういったのんびりとした雰囲気の楽曲も作れるんですねえ。

8. ステップ UP↑  ★★★★☆

M1と双璧をなすファンキーな1曲。かなりやりたい放題やっている曲で、特に後半は混沌としています。サビ終わりにそのまま流れるように間奏へ行くかと思いきや突然マーチ調になったり、謎のフレーズのスキャットが入ったりと、面白いことになってます。それなのに「岡村靖幸の楽曲」として纏まりを感じさせてしまうのが凄い。一つ個人的に惜しいと感じたところは、ラストはフェードアウトではなくカチッと決めて欲しかったというところですかね。

9. ペンション  ★★★★

ラストトラックはスローテンポのバラード。「平凡な自分が悲しい」という歌詞には些か突っ込みたくなりますが、とても情緒を感じさせる素晴らしい楽曲だと思います。アルバムを聴いている最中、こんな雑多な作品群をどんな風に締めくくるのか不安が少なからずありましたが、これ以上ないくらい素敵な締めの楽曲でした。


[総評]

なんともバラエティ豊かで密度の濃いアルバムでした。一癖も二癖もある巧みな楽曲構成とアレンジ、ねちっこくもグルーヴを強く効かせた歌声、妙な説得力のあるフレーズが散りばめられた歌詞、どこをとっても素晴らしいセンスを感じる作品群です。その独特な詩的感性や歌い方は日本語歌詞なのに洋楽のような滑らかさを感じ、逆にキャッチーで思わず口ずさみたくなるメロディーは邦楽らしさを感じました。洋楽っぽさと邦楽っぽさを内包しているという点では桑田佳祐氏と音楽的な表現方法に少し似ている部分があるかもしれません。個人的には、突然マーチのリズムが入ってくるM8のような突拍子のない展開とテンションの楽曲が好きですが、一方で岡村氏の楽曲はM2やM5のように王道的な展開に沿って詞を聴かせるものもとても良いですね。名盤!
ちなみに、調べたところ岡村氏の音楽性はアメリカ歌手のプリンスに強く影響を受けているとのことなので、そちらもそのうちに聴いてみようかなと思っている次第です。岡村氏は他のアルバムも視聴済みなのでそのうちまた取り上げたいですが、その前に新しいアルバムが出たらそっちを先に取り上げるかもしれません(笑)

★★★★




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Posted on 2014/05/01 Thu. 15:13 [edit]  /  TB: 0  /  CM: 2

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コメント

長いねむけ様 こんばんは

名盤をレビューするのは大変ですよね・・・
ってプリンス聴いていないのですか!

それはうらやましい。
今からあの衝撃体験が出来るなんて。
そのうち、と言わずにすぐ聴いてほしいです。

GAOHEWGII #- | URL | 2014/05/04 18:25 - edit

Re: タイトルなし

GAOHEWGIIさん、コメントありがとうございます。
そうなんです、まだしっかり聴いたことがないんですよプリンス。
気まぐれに沸いた好奇心を追って聴いていくタチなもんで、有名所でも見逃してしまうことが多々あるんですよね。

GAOHEWGIIさんがコメント欄でそこまで強く推されるほどとは。
初めて聴く時の感覚を忘れないよう気を引き締めて聴かせていただきます。

長いねむけ #- | URL | 2014/05/05 02:34 - edit

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