音楽を主食とする化物ブログ

 

                                       視聴したアルバムを図々しくちょい辛口で批評したりします

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Caravan Palace「CARAVAN PALACE」(2008) レビュー 

CARAVAN PALACE

フランスのエレクトロ・ジャズバンド、Caravan Palace(キャラバン・パレス)の1stアルバム「CARAVAN PALACE」を紹介します。


キャラバン・パレスは2005年に結成された6人組のバンドで、スウィングジャズとエレクトロダンスミュージックを融合させたエレクトロ・スウィングと呼ばれているジャンルの音楽を主に演奏しています。

新時代的ミュージックとも言えるこのエレクトロ・スウィング、知らない方はとりあえず一聴してみていただければ新しい刺激を得られること間違いなしだと思いますので、どうぞ記事の最後に貼ってある動画を開いてみてください。

以下全曲レビュー&総評。


[全曲レビュー]

1. Dragons  ★★★★☆

インスト。アコギ、コントラバス、バイオリン、クラリネットのジャジーで子気味の良いフレーズとタイトなキックとシンセが絡み合い非常に気持ちの良いグルーヴ感です。メリハリがあり変化に富んだ展開もとても面白い。

2. Star scat  ★★★★

酒場をイメージさせるお洒落さにダンサブルなキックとスネア。レトロな雰囲気ですがやはりメリハリに効いていて盛り上げが上手いです。ボコーダーを通した機械的なボーカルはダフトパンクを彷彿とさせます。

3. Ended with the night  ★★★★

ローテンポでダウナーな雰囲気。やはり随所にサンプリングを使っていますが他の楽曲と比べジャズ要素が強め。ドスの効いたボーカルがとても充実感を出していてカッコいいです。

4. Jokie coquine  ★★★★

M1と同系統のジャズ×ダンスミュージック。こちらはコーラスが多用されていますね。ピュウピュウと気の抜けた感じのシンセリフが愉快です。

5. Oooh  ★★★★

インスト。サンプリングでループやスクラッチなどを多用していてダンスミュージック感を出しつつ、生楽器でゆったりとしたジャズを演奏していて不思議な感覚。コントラバスの柔らかい低音が非常に良い味出てます。

6. Suzy  ★★★★☆

今作のベストナンバー。扱い的にもキャラバンの代表作みたいですね。ディズニー音楽のような広大さ、淫靡さを感じさせるメロディーがとても好み。バイオリンの演奏者がスキャットとしてボーカルに参加しているのですが、それがまた非常に個性的な声でカッコ良いです。後述しますがライブで全くクオリティが落ちずにスキャットをしているのを見た時はぶったまげました。

7. Je m'amuse  ★★★★

インスト。うねりのあるシンセベースやアコギのカッティングなどの楽器が自在に動き回っていて面白い。色々な音がところかまわず鳴っているものの、曲全体としては聴きやすく纏まった印象がありノリやすいです。

8. Violente valse  ★★★★

インスト。メロディも展開も物語のBGMのように流れていくので、頭の中がファンタジーなイメージで満たされました。3拍子でワルツ的なダンス要素が若干混ざっていて、なるほどこれもダンスミュージックだと感心。

9. Brotherswing  ★★★★☆

M1、M6に負けず劣らずの名曲。雰囲気や構成も似ていますね。サンプリングにフィルターをかけて篭ったような出だしから、一気にブレイクして広がる。M1とM6はそういった構成だったので、出だしを聴いた時にこの曲もそうなのかなと感じたのですが、その予感は良い意味で裏切られました。広がりそうで広がらない一歩手前で抑えたままAメロへ突入、サビはお洒落に気持ちよくきめてます。このクールさが良い効果を生み出しているような気がします。

10. L'envol  ★★★☆

ディズニー音楽のような幻想的でお洒落な雰囲気。このバンドの曲はサンプリングの活かし方が一辺倒ではないので聴いててワクワクしますね。ただちょっと冗長に感じたのでこの評価。

11. Sofa  ★★★☆

51秒の繋ぎ的な曲。短いながらもカットアップとクラリネット、コントラバスが重なり合って実験的でとても心地良い音楽です。

12. Bambous  ★★★★

陽気で愉快な雰囲気のエレクトロ・スウィング。どっからサンプリングしてきたのか気になる面白い声が特徴的。個人的にはDE DE MOUSEを思い出しました。

13. Lazy place  ★★★☆

一転して渋みのある1曲。映像イメージでいうと、暗い船内の船長室でパイプを吹かしながら黄昏ているような感じ。よくわかりませんがそんな哀愁を感じます。

14. We can dance  ★★★★☆

クラリネットのポップな音色とタイトなキック、シンセベースが絶妙に組み合わさったテクノ感の強い1曲。ベースソロパートがとてもカッコ良い。非常に展開が面白くメリハリに富んだ楽曲だと思います。

15. La caravane  ★★★★

A面的な盛り上がりはないものの堅実に良い雰囲気のエレクトロ・スウィング。途中まで地味に感じていたのですが、ラストの展開がとても良かったです。唯一メンバー全員がボーカルに参加している楽曲なのではないでしょうか。ライブ映えしそうだと感じたのでライブ動画を漁ってみたら、見事にカッコよかった。他の楽曲と比べても1,2を争うカッコ良さだったので、ああこのバンドの真価は間違いなくライブだな、と確信しました。

16. Suzy (radio remix)

ラストはM6のリミックス。正直原曲とほとんど違いは感じません。というか交互に聴いただけでは本当に尺が短くなった程度の違いしかわからなかったので、試しに同時に再生してみたのですが、やはりちょっと音質がラジオ風味になったのかなぐらいしかわかりませんでした。謎のリミックスです。本当にほぼ同じだったので評価はなしで。


[総評]

スウィングジャズとエレクトロの融合ということで、非常に面白いものを聴かせていただきました。楽曲の中ではジャズ寄りのものとエレクトロ寄りのものに分けられると思うのですが、どちらに傾いていても高水準で安定しているといった印象。また、他の人気のあるエレクトロ・スウィングとの比較ですが、例えばぼくが初めてこのジャンルを知ったのはYolanda Be Cool & DCUPというグループの「We Speak No Americano」という楽曲なのですが、こちらの曲は既存のジャズミュージックを切り貼りしてエレクトロに仕上げているので、実際に生楽器を演奏しほとんどオリジナルなキャラバンとは根本的に違いますね。しかしこちらの楽曲もキャラバンと似て非常にノリが良く楽しい作品なので是非聴いてみてください。あと他のエレクトロ・スウィング楽曲を聴いて思ったことは、キャラバンの楽曲はとてもポップな部類だということですかね。分かりやすく良いものを持っているというか、メリハリがあってキャッチーで聴きやすい。なのでエレクトロ・スウィング入門としても良いアーティストだと思います。
ちなみに満点評価の楽曲がないのには理由があってですね、何故なのかというと、上でもチラと書きましたが、ライブの出来が良すぎるからなんです。昨今のバンドのライブというものはどの国もやはり冷静に聴くとあまり出来が良くないものが多くて、ライブの中では滾れても家で同じものを聴くと「CDの方が良いな・・」となってしまう場合がほとんど。名前出しちゃうとマイケミのライブ音源聴いた時はガッカリしましたねえ。そんなわけもあってこのバンドも御多分に漏れないだろうと考えていたので、渋々と聴いてみたらこれがまあ軽くCD音源を超えるクオリティなんです。演奏陣とボーカルの上手さは勿論のこと、アドリブも非常にカッコいい。流石はジャズ畑とエレクトロ畑といったところか。特に下に貼った「Suzy」のライブはラストのCD音源にはないスキャットの掛け合いが非常に素晴らしく、何度も聴いてしまいます。どの楽曲も文句なしの満点評価。ライブ音源アルバムが発売されれば絶対買いますねこれは。いつか日本にも来てくれないか、願うばかりです。

★★★★








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Posted on 2014/04/21 Mon. 00:23 [edit]  /  TB: 0  /  CM: 0

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