音楽を主食とする化物ブログ

 

                                       視聴したアルバムを図々しくちょい辛口で批評したりします

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みきとP「僕は初音ミクとキスをした」(2013) レビュー 

僕は初音ミクとキスをした

今回は、ニコニコ動画にてVOCALOIDを用いた楽曲を発表しているVOCALOIDプロデューサー(略してボカロP)、みきとPの1stメジャーアルバム、「僕は初音ミクとキスをした」を紹介します。

みきとP氏は2010年頃から楽曲の投稿を始めたボカロPで、ジワジワと人気を上げていき、今では爆発的なヒット曲を抱えたり、声優に楽曲提供をしたりなど、どんどんニコニコ動画外の表の舞台へ名を上げつつある期待のセミプロ作曲家です。

楽曲の特徴としては、心揺さぶる切ないロックサウンド(通称セツナ系ロック)が得意とされている、とこのアルバムの帯に書いてあったので、そこにも注目ですね。

というわけで以下全曲レビューと総評です。


[全曲レビュー]

1. 僕は初音ミクとキスをした  ★★★

表題曲。みきとP氏が得意とする切ないロックサウンド。悲哀のあるメロディーと声を抑えて囁くようなミクのボーカルが良く合っています。歌詞は、うんうんと共感できるものの、あまり魅力は感じませんでした。

2. 心臓デモクラシー  ★★★★

こちらもセツナ系ロック。サビのメロが惜しいとは感じましたが、緩急があって盛り上がりもよく、シンセのリードが良い味を出していて好きですね。

3. 夕暮れツイッター ★★★☆

こちらは爽やかなロックサウンド。イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、歌詞、みな「良い」のですが、「とても良い」と感じる部分がなく、無難に収まってる印象があって惜しいと感じます。

4. クノイチでも恋がしたい  ★★★★

一転して、アニソン的でテンションが高い、愉快な1曲。サビの転調が何度聴いてもあまり好かないですが、なんというか、とても中毒性が高いです。Bメロの落とし方や、イントロ・間奏のメロなど、何度も聴きたくなる要素が多く、つい聴いてしまいますね。こういう遊び心のセンスが良い曲は好きです。あとMVが可愛いです。

5. 世田谷ナイトサファリ  ★★★★

シャレオツなロックサウンド。妖艶なサビの進行がとても好きです。離散した3人の家族の心情を描いた、何とも言えぬ哀愁のある歌詞も良いですね。

6. 東京駅  ★★

M1M2と同系統のセツナ系ロック。ゆったりと流し聴きする分には良いですが、特筆するところはなく、詞にも曲にも心揺さぶられなかったためこの評価。

7. 夕立のりぼん  ★★☆

こちらも同系統。曲の緩急に乏しくメロに飽きてしまうためこの評価。サビが大人しすぎかなーと感じました。

8. 絆創膏  ★★★

正統派ラブソング。こういう風に自分も思ってもらいたい青春でしたね。M6M7と比べると緩急もあり良いメロディーラインですが、やはり無難な印象が強いです。

9. 非公開日誌  ★★★★

こちらは女の子の心情を航海に見立てたラブソング。とても爽やかで気持ちのいいメロディーラインです。少し暗く複雑で切ない葛藤を、コメディ色のある楽しい音楽に乗せていて、前向きな気持ちを汲み取ることができますね。サビの微妙な音程の変化やBメロの落とし方が逸品。あとMVが可愛いです。(2回目)

10. いーあるふぁんくらぶ  ★★★★☆

現時点でのみきとP氏の代表曲。知名度も圧倒的で、有線でも多く流れているので、ボカロほとんど知らんけどこの曲なら知ってる!という人も多いのではないでしょうか。曲としてもそのノリの良さやキャッチーさなど、様々な部分で他の楽曲と比べても頭一つ抜けています。特筆すべきは、出だしのドラの音などを除けば中国の楽器はほとんど使われていないのに、歌詞を意識せずとも曲全体が中国を連想させるようなものになっているというところ。しかも、「中国の曲」ではなくちゃんと「中国を連想させる日本の曲」という枠組みに収まっているのが秀逸だと思います。YMOを思い出しますね。あとMVがやっぱり可愛いです。

11. うぇんずでー・ぶるー  ★★★☆

脱力系ロック。ボーカルも楽曲もめっちゃ雰囲気が出てて良いですね。「やるぞ!」と立ち上がってもすぐふにゃっと座り込んじゃう感じがにじみ出てます。ボーカルの調整が細かく、ほどよく人間的で面白いです。ただサビのメロが惜しいと感じたのでこの評価。

12. 刹那プラス  ★★☆

セツナ系ロック。うーむ、単純にメロディが好みじゃないですね。こればかりは仕方ない。あとはM7と同じく抑揚が少ないので、途中で飽きてしまいますね。そんなわけでこの評価です。

13. サリシノハラ  ★★★☆

イントロの掴みはアルバムで一番ですね。曲もメリハリがあって良い感じなのですが、歌メロが微妙に好みからズレてるというか、面白みがないと感じました。もう完全に好みの問題ですねこれ。あとこれは余談ですが、この曲はタイトルを並べ替えると某アイドルのとあるメンバーの名前になっていて、歌詞もその人のことを歌っているのではないかという噂がありますが、ぼくもそう思います。いや、だからどうしたって話ですけれどもね。

14. SECRET DVD  ★★★

悪くないですが、ちょっと展開が少ないなーと感じました。展開というか、細かなアレンジの変化やブレイクなどはテクニカルで良いと思いますが、メロがくどい。サビのメロを使いまわし過ぎかなと感じました。あとはAメロ以外終始ギターが左右でうるさいので、そこも惜しいなと思う点ですね。ウダウダ言いましたが、でもまあ、普通にカッコいい曲です。

15. サラバーにゃカウダ  ★★☆

カントリー風なロック。歌詞が優しくて好きですね。曲としてはメリハリがなくすごく平坦なのでこの評価ですが、アルバム曲としては一息つける立ち位置なので良か良かです。

16. ガリベン広瀬の勝利  ★★

爽やかな感じの普通のロック。いや、ロックというよりはポップスの方が良いかも。曲は可もなく不可もなく。女の子2人の友情モノ的なストーリー性のある歌詞ですね。ただ、あくまで漫画、小説好きとして言わせてもらうと、登場キャラの掘り下げが中途半端で感情移入もへったくれもないなと思いました。メインである広瀬というキャラをAメロBメロを使ってとことん掘り下げるなり、逆にほとんど掘り下げずに聴く人の環境にお任せするなりして、キャラに重きを置くかストーリーに重きを置くかすればもっと良くなるかなーと。そういった意味では、同じストーリー性のある歌詞だけどストーリーを二の次に、キャラへ重きを置いたM10は歌詞も逸品だったなーと感じます。

17. 小夜子  ★★★★

セツナ系ロック。今アルバムの同種の楽曲の中では、M2と僅差ですが一番好きな曲です。M5を含めると2番目ですが。メロディーは言わずもがな、どうしようもなく重く苦しい心情を描いた歌詞が素敵です。最初から最後までどうしようもなくネガティブですが、それだけ振り切れているからこそ味わえる美しさを感じますね。ただ気になるのが、なんでラスサビだけ関西弁が出てきたのだろう。

18. kiss  ★★★

ラスト。同じくボカロPのkeeno氏とのコラボ曲。keeno氏はバラードを得意とするアマチュア作曲家で、代表曲に「glow」などがあります。うーむ、良い歌詞で、歌メロも悪くなく、ギターとシンセの音も哀愁があって素敵です。ただ終始曲の密度が厚くて、メリハリが少なく聞こえるのと、聴き疲れが起きますね。ぼくはもう病的なメリハリ野郎なので、メリハリが少ない曲はよほど他が良いものでないと評価をガクンと落としてしまう傾向があります。なのでこの曲は他がなかなか良かったですがこの評価です。


[総評]

セツナ系ロックに定評があるとされるみきとP氏ですが、アルバムを聴き込んだ感想としては、切ない曲より明るい曲のセンスの方が好きだなと感じました。もちろん切ない曲でも良いと感じた曲はありましたが、打率でいうと圧倒的に明るい曲の方が良かったですね。もちろん切ない曲は全体のメロディーの雰囲気だけでなく歌詞にも個性があるので、そこにドンピシャで共感できる人にはとても良いアルバムだと思います。なんにせよ、本職に劣らぬ編曲技術を持ち、引き出しの幅が広く、遊び心のセンスにも溢れているので、これからに期待していきたいなと思います。

★★★



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Posted on 2014/02/05 Wed. 00:28 [edit]  /  TB: 0  /  CM: 0

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