音楽を主食とする化物ブログ

 

                                       視聴したアルバムを図々しくちょい辛口で批評したりします

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Posted on --/--/-- --. --:-- [edit]  /  TB: --  /  CM: --

pagetop △

きくお「きくおミク」(2011) レビュー 

kikuomiku.jpg

私生活が忙しくなってきたので、今回から5日に1更新を目標にしていきます。よろしくお願いします。


さて今回は、ニコニコ動画にてVOCALOIDを用いた楽曲を発表し、本業でもフリーのサウンドクリエイターとしても活動しているきくお氏の1stボカロオリジナルアルバム「きくおミク」を紹介します。

きくお氏の作る楽曲は幅広く、電波系からアンビエントまで依頼さえあればなんでも作る、まさしくプロのサウンドクリエイターなのですが、一方で趣味として作る楽曲、主にVOCALOIDを用いた曲は一貫して幻想狂気的で、ヘヴィーでメルヘンチックな独自の世界観を構築していて、そのクオリティも侮れません。音楽業界の人間にも一目置かれているとかなんとか。

そんなVOCALOID界の鬼才、きくお氏の1stアルバムをレビューしたいと思います。

というわけで以下全曲レビュー&総評。


[全曲レビュー]

1. 私を食べて  ★★★

43秒のプロローグ。みんなのうたでありそうな童謡的でメルヘンな感じの曲ですね。ベースラインが素敵。

2. 僕をそんな目で見ないで  ★★★★

おもちゃ箱の中に飛び込んだような衝撃作。PVと共に見てトラウマになった人もいるのではないでしょうか。可愛らしいのに不安定で恐ろしくなるメロディーで、しかし美しい。頭に残る1曲です。

3. 天国へ行こう  ★★★★

どうしようもなくポップで、それこそ天国へ召されるような幸福感を味わえる曲。ベースが、おもちゃの兵隊のような雰囲気で特に好きですね。

4. 悪いことはしちゃいけないよ  ★★★★☆

たま、もしくは倉橋ヨエコを彷彿とさせるダークで意味深な歌詞。このセンス、とても好みです。非常に可愛らしく毒のある曲も中毒性が高く心地良いです。Aメロが特に好き。

5. 昇る月、沈む太陽  ★★★☆

オケはピアノ一本という非常にシンプルな構成。しかし他の楽曲に負けず劣らず個性的でポップな1曲です。これは仕方のないことだけれども、綺麗で複雑な旋律なのにピアノの打ち込み臭がまだ強いのが残念。最近のきくお氏の曲では、結構その点が改善されてきているところもありますが、やはりピアノはよほど打ち込みじゃなきゃできない曲でもない限り生で録音したものが聴きたいですね。

6. 月の妖怪  ★★★

とてもジャジーで、テクニカルなオケが展開する1曲。とても個性的な曲ですが、全体的に緩急に乏しいので少し冗長に聴こえてしまうのが個人的に残念。かといって、ジャズとしてゆったりと聴くには少し騒がしいと感じるので、この評価です。

7. 星くずの掃除婦  ★★★★

歌詞に聴き入る名曲。ジャンルはバラードでいいかな?きくお氏は総合的に特異な才能の光る方で、それは曲においても歌詞、メロディ、コード、アレンジ全てにおいて言えることですが、やはり非凡な方の作るバラードは素晴らしいですね。子供の頃の、初めて読む絵本を捲っていたあの不思議な感覚を思い出します。

8. 70億人の頭の上に風船を  ★★★★

とてもストレートでメッセージ性の強い歌。琴楽器のチャカチャカした音が印象的で可愛らしく、多くの音を使ったオーケストレーションで曲の緩急も強く、メロディーも頭に残ります。壮大、とはまた違いますが、広がりのある1曲。

9. はじまりとおわりのうた  ★★★☆

出だしで民族調の音楽かと思いきや、バッキバキのトランス。プログレッシブの要素も入ってますね。とてもカッコいいです。ただあまりミクの声が合ってないように感じたのでこの評価。

10. InfiniteDreamer  ★★★☆

テクノ成分の強いダンスミュージック。こういう曲も作れるのか、と改めて曲幅の広さに驚かされます。テクニカルなベースのうねりが超イケてますね。ただちょっとボーカルのメロが単調に感じました。

11. 物をぱらぱら壊す  ★★★★☆

超怪作。一体どこからこんな凄まじい曲が生まれてきたのか。幻想的で壮大なオーケストラ、そして子供の悪戯のように愉快で不安定で狂気染みていて、寂しさを感じる歌詞。どこをとってもヤバい曲。最初聴いた時は戦慄しました。

12. ボクを忘れた空想紀行  ★★★

ラストトラック。この曲はきくお氏のボカロデビュー作でもあります。4つ打ちのシンプルなポップソング。きくお氏の独特な世界観はこの曲の時点で完成されていると自分は感じますが、アルバム全体で見ると無難であまり印象に残らない楽曲だったのでこの評価。


[総評]

ぶっちゃけると、きくお氏はぼくの中で既に天才の部類に入っています。こんなぶっ飛んでいて、ぼくを含め多くの人を惹きつける独自の世界観を持っている人が凡才なはずがありません。あまり人を天才と呼ぶのは好きではありませんが、彼は紛れもなく非凡なクリエイターだと思います。さて、今回のアルバムについてですが、主にM11などでその非凡さを遺憾無く発揮しているのが見て取れますが、まだどこか商業的というか、一般受けを重視した非個性的で面白みのない要素が残っているように感じられました。彼ならまだ、もっともっと面白いものが作れる、そう思います。というか実際、2nd3rdとアルバムを出すに連れてどんどんストイックで奇個性に素敵になっていくのですが、それはまたの機会に、順を追って紹介したいと思います。

★★★☆



スポンサーサイト
Posted on 2014/01/20 Mon. 02:40 [edit]  /  TB: 0  /  CM: 0

pagetop △

コメント

pagetop △

コメントの投稿

Secret

pagetop △

トラックバック

トラックバックURL
→http://longsleeperisbad.blog.fc2.com/tb.php/24-a84b5e83
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

pagetop △

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。